今回は、中国浙江省の海岸沿いに超大型石油備蓄設備のプロジェクトでの砕石杭工法という日本では非常に珍しい施工法の話を伺いました。概略は文字のごとくで砕石を振動で突き固めて空隙を減らし、この砕石の石塚を杭とみなす地盤改良の一つです。最近では日本でも戸建て住宅の基礎に採用されるケースがありますが、中国のようなφ0.8m径で深度30mクラスはなかなか珍しい施工となります。この工法には電動や油圧のバイブロハンマーが使用され、連続運転の過酷な条件に耐えられる設備が望まれますが、なかなか要望に合った機械は世の中に存在しません。しかもこれをやぐら式の杭打機に装着したいというのですが安定度からしてもどう考えても無理な条件で止まっているようです。施工内容と工機から100台は必要と、これまた日本では考えられないスケールに驚かされます。
今後このプロジェクトがどのように進展してゆくのか、これも続けて確認して報告してゆきたいと思います。